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外乗もいろいろ
(2004/8 Shiba記)

外乗も競技となるとエンデューランス

馬場馬術でも障碍飛越でも囲いの中(馬場)で行いますが、ひとたび囲いを出れば外乗と言いますね。最近はホーストレッキング(Horse trekking)と言ったりしますが。ホーストレッキングの他に、トレイル・ライド(Trail Ride)、ハッキング(Hacking)という言葉も時々は耳にします。どー違うのか、あるいは同じなのか、ちょっと気になってました。まー、どーでもいいと言えばどーでもいいことなのですが。(^^;
イギリスとアメリカから『その違い』について聞くことができましたので、覚え書きしておきましょう。
□□□□□□2004年11月 朝霧高原
イギリス
はっきりとは分からないけどとの前置き付ですが・・・ トレッキングというのは、乗馬ホリデーによく見られる『馬を連ねていろんなところを歩き回るもの』で、『あるコースを馬が人を乗せて(自動的に)ぽこぽこ歩いて行くもの』をそう呼んでいます。 ほとんどの馬がコースを覚えているので、景色を楽しんだりするのが主な目的になってしまう「オートマティックの乗馬」ともいえます。いわゆる「ホリデートレッキング」の経験があるから私は馬に乗れると思ってしまうライダーも時にはいて困ることもあるとか。

それに比べてハッキングは、もう少しアクティブでカンターやギャロップなんかも含まれる屋外での乗馬ということです。 ハッキングを中心に行っている乗馬クラブもあるそうです。トレッキングとは違いリスクも大きくなりますね。事故の多いクラブもあるようです。どの国でも、クラブの良し悪しはあるということですね。 トレイルはイギリスではあまり使わない言葉で、アメリカでよく見られる『キャンプをしながらかなりの距離を行くもの』では? と分類してくれました。(キャンプをしながら・・・というのはhorse pack tripsというそうです。)

アメリカ
日本では馬場以外で乗る場合、すべて外乗と言ってしまうと説明しました。それに対して以下の説明をしてくれました。 アメリカでは
トレイル・ライディングと言います。 私が理解する限り、ハッキング(イギリスとオーストラリアで使われている言葉ですが)はトレイル・ライディングとまったく同じことだと思います。ホーストレッキングは(よくは知りませんが)ヨーロッパで使われている言葉ではないかと思います。確信は持てませんが、ハッキングはまあ1時間かそこいらで、トレッキングはもーちょっと長い、馬に乗っての小さな旅、というものかもしれません。日本の『外乗』という言い方は適切なのではないでしょうか...。by Ms. Judi Daly

両者を比べてみて
トレッキングとトレイルの違い、お互いに分かっていないようですね。(^^; イギリスではホーストレッキングとハッキングを分けて言っていますが、アメリカでは日本がすべて外乗と言うようにトレイルライドだけのようですね。ということは、日本でいう外乗でもアメリカでいうトレイルライドでも、内容はその時々でかなり違ってくるということですね。列をなしてトコトコと歩くものでも外乗は外乗ですし、トレイルライドはトレイルライドということになりますものね。

私は経験ありませんが、アメリカで言うトレイルライドをしたが『列をなして歩くだけでつまらなかった。』という話を聞いたことがあります。あるホームページで『我々の提供するのはトレイルライドではありません。個々人の経験度に合わせてグループ分けします。』というのを見たこともあります。私はトレイルライドというのは基本的には『列をなして歩くもの。』だと思っていましたが、上記アメリカの説明を聞くと必ずしもそうでない、状況(外乗の内容はその時々で違う)は日本と同じだということのようですね。

例としてカナダのチルコティン・ホリデイズですが、色々なアクティビティを用意しています。そのなかに、horse pack trips(ホース・パック・トリップ) と trail riding (トレイル・ライディング)があります。 ホース・パック・トリップは騎乗馬の他にパッキングした荷物を載せて運ぶ馬を引いて何日間かの馬旅をするものです。 ホース・パック・トリップにしろトレイル・ライディングにしろ、ライダーのレベル、野外活動の経験度、興味の対象、これらが似かよった者同士でグループを組むとあります。

走り回るだけが能じゃない、ゆったり歩きつつ景色を眺めたい時だってあります。歩くだけのトレッキングでも全く経験のない人には騎乗の感触や徒歩では見ることのできない景色を楽しむことができるでしょう。ケースバイケースですね。自分の求めるものや能力に合ったサービスを提供できるクラブ(業者)を選ぶ、1人や小人数なら能力や経験が同じ程度のグル−プに入るということが必要ですね。これはどの国でも同じことが言えますね。

楽しんでいただけました?・・・そりゃ〜よかった!
業者には業者の都合があるでしょうが、一度いいかげんな対応をすれば、リピーターにはなってくれませんよ!馬の質(よく調教されていること)はもちろん、オーナーもスタッフも馬が大好きなだけでは勤まりません!さらにトレッキングができるような自然豊かなところに居たい、そんなところで働きたいという人は多いでしょうね。むろんそれはそれでいいですが、馬が好き自然が好きというだけの人はむしろ最悪。仕事の内容は品物を売るのでなく、心地よさ楽しさというソフトを売るサービス業ですからね。人を楽しませるのが大好き、サービス精神旺盛な人でなくては!オーナーもスタッフも心してほしいものですね。

(2006/12 追記)
日本トレッキング(長野県飯田市)によると、 『イギリスでハッキングというと時間の短い外乗のことをさし半日以上くらいの長い外乗になるとトレッキングと言います』とのことで、内容の違いでなく時間の長短とのことです。

シャザーダのステップスを下るSami 景色を楽しみながらのトレッキングかな


転ばぬ先の杖・・・とは言うものの、これがなかなか。(-.-)
さて、あまり大げさに言うのもなんですが、乗馬は
危険なスポーツではありますね。馬場でも落馬などでケガをすることがありますし、野外へ出ればもっと危険なことが起こりえます。普段から自分の技量を上げるよう努め、危険回避の方法を学びましょう。転ばぬ先の杖、馬装はしっかりと、馬具の手入れを怠らないように!とは言われているのですが、往々にして怠り、ケガにつながるということがあります。よい例がこれです。そー度々あることではありません(あっては困りますねぇ...(^^; )が、私も、この例とほぼ同様の経験が(馬場で)あります。鐙革を縫ってある糸が弱くなり鐙が革ごと外れたのです。このケースは時々あるようですが、いけませんねえぇ。私の場合は幸いケガもなく騎乗を続けられましたが。


オーストラリアの乗馬ツアー
ついでといってはなんですが、ちびどんぐりさんがオーストラリアの
シャロンの元で研修していたとき、是非見て!とお薦めの映画The man from Snowy Riverです。さっそくAmazon.comにて注文しました。ストーリー自体は『許されぬ恋という恋愛モノ』ですがお薦めだけあって乗馬シーンは圧巻です。その後、Samiより『司馬さん、Snowy River 続編、土曜は津別なので録画予約しときます。とうぜん日本語字幕スーパー付。(^^)』と、うれしいお知らせ。こちらも負けず劣らず圧巻です。で、そのSnowy Riverあたりのトレッキングツアーがありました。 Snowy Mountains Camping Rideです。他にもConondale Range Rideというのがありますが、こちらはエンデュランスでお馴染みのボブ・サンプル氏の牧場「SHARAHD ENDURANCE STUD」をベースにしたライディングツアーです。これらのライディングツアーはどちらもRiding Tours in Australiaに載っています。


ハンド・ギャロップ(Hand gallop)
障害馬術の本『ハンターシート・エクイテーション ジョージ・モリス著』に『ハンド・ギャロップ』という言葉が出ていたのですがはて?でした。上記のイギリス人は、はて?私も聞いたことがないとのこと。で、Ms. Judi Dalyに聞いたところ、以下のように説明してくれました。

ハンド・ギャロップとは、抑えた(collected)ギャロップまたはスピードのあるキャンターのことを言います。 キャンターの運歩は3拍子(節)ですが、キャンターのスピードが上がってギャロップになると運歩は4拍子(節)になりますが、ギャロップではあるが、そのスピードをある程度抑えてコントロールしている状態がハンド・ギャロップであろうと思います。 妹と2人でトレイルに出ると、スピードを出しても安全な場所では、しばしばハンド・ギャロップをします。

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