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ある鞍の話
(2004年8月 司馬記)


敗戦から59年目の夏。アメリカの女性(Judi)から、数年前にある鞍を入手したが、その乗り心地の良さにお気に入りとなったのだが、旧日本軍の鞍と言われたとのこと。さて真偽はいかに?と聞かれたのでした。良く手入れされていることからも、ほんとにお気に入りであることが分かり嬉しいことです。(^_^) 以下にJudiとのメールのやりとりと鞍の写真を載せて情報提供をお願いしました。

彼女は念願のTrail Training for The Horse and Riderを出版しました。トレイル・ライディング(外乗)に関する本です。鞍の件は、この本について問い合わせしたことから始まりました。ともあれ、国は違えど同じ楽しみを持つ者同士として気軽に話(メール)ができる今日の状況は嬉しいことであり、ありがたいことです。


受信
数年前のこと、あるセールで鞍を入手しました。 その鞍はすばらしい物なのですが、どこの何という鞍か分かりませんでした。 部品の一部(Billets)を取り替えなければならなかったのでサドルメーカーに持ち込みました。 メーカーが言うには、その鞍は第二次大戦中の日本軍の鞍であろうということでしたが、 それ以外のことは何も分かりませんでした。 すごく状態がいいので、ほんとうに戦時中使われた鞍なのかと疑問に思ったのですが。

この鞍はほんとうにすばらしく、実際いつも使っているのです。 私のペイントホースもこの鞍がお気に入りで、この鞍以外の鞍を使おうとするといやがります。 旧日本軍使用の鞍に関して私はまったく知識がありません。何かご存知でしょうか? 日本でまだこのような古い鞍を使っている人がいるでしょうか? どんな情報でも頂けたら幸いです。

発信
ご愛用の旧日本軍使用の鞍について私はまったく知識がありません。 また現在、日本でそのような古い鞍を使っている人がいるとは思われません。 かなり状態が良いということは、そんなに古い物ではないのかもしれませんね? 戦後、自衛隊で独自のモデルを作ったということはないと思いますので、 モンゴル軍の鞍かもしれませんね?その鞍の写真を送っていただければ、 何か情報が得られるかもしれません。

受信
何枚か写真を添付しました。 下の方にマークが見えるので写真に撮ったのですがはっきり読み取れません。 鞍の最上部を取り外しましたので内部を見てください。 鞍骨から上部および下部を取り外す作業はたいへん簡単です。 部品(Billets)の取り替え作業をした人は「取り扱いの容易さ」に感嘆していました。 見てお分かりのとおり、この鞍はたいへん特徴のあるものです。

長年この鞍の歴史的な側面について知りたかったのですが、分からないだろうと思っていました。 この鞍は遺産整理のセールで入手したもので、亡くなった人はロシア人でしたので、 当初はロシアの鞍かと思っていました。オーストラリアでよく使われている鞍に似てはいますが、同じではありません。 何はともあれ、乗り心地が良いのと私の馬がお気に入りなのです。 たった1つ、難点を言えば、膝当てがないことと皮自体が柔らかすぎることです。

写真にあるように、D−リングなどがたくさん付いているところを見ると馬場馬術などスポーツ用というより、軍隊とかレンジャーとかアウトドア用ですね。マークはほとんど判読不可能のようですが、一番下は何やら漢字のようにも見えます。 見た目にも皮の柔らかさが感じられます。半世紀以上前に作られた鞍が使用可能な状態で残っているとはと思いましたが、実際に写真を見ると、10年20年という新しい(?)ものではない、確かに半世紀以上前の戦時中の物であるという印象を受けますが、どーでしょうか?

敗戦時、旧満州で戦利品としてロシア軍に捕獲されたものか?あるいは内地(日本)にあったものが米国へ持ち出されたものか? その経緯はともあれ、旧日本陸軍の鞍だとしたら、半世紀以上の間、なんとよく手入れされていたものですね。
何人かの方から貴重な情報をいただきました。ありがとうございました。【報告】


拡大写真


マーク

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