というわけで、以下のように判明しました。
・旧陸軍の軍鞍であること。
・将校用でなく兵隊用であること。
・砲兵部隊の兵隊が使用したものであろうということ。
軍隊の階級について知っている範囲で書いてみます。
将校は尉官以上(少尉以上)の武官で、大将、中将、少将、大佐、中佐、少佐、大尉、中尉、少尉です。
士官という言葉がありますが士官は将校と同義です。兵隊とは将校(士官)でない者を言います。曹長、軍曹、
伍長、上等兵、一等兵、二等兵。ロボット三等兵というのをご存知の方は同年輩です。(^^;
『少し位の上』という指摘があります。
少し位の上の人というのは曹長、軍曹、伍長のどれかだと思います。将校(士官)=オフィサー、兵隊=ソルジャーです。西洋の階級制度にはないようですが、いつの頃からか(?)どーゆー目的か分かりませんが日本では士官と兵隊の間に『下士官』という階級(?)というか呼称(?)を作ったようです。
下士官とは曹長、軍曹、伍長の3階級の兵隊です。『少し位の上』というのはこの下士官ということになるのだと思います。
続報・・・2008/2/2(馬之助さんより)
写真の軍鞍は旧日本陸軍において大正14年に制式化されました。
十四年式乗鞍は三十年式乗鞍の後継鞍であり騎兵や輜重兵、砲兵は無論のこと、憲兵や歩兵などの兵、下士官の乗馬本分者が使用しておりました。
騎兵用は軍刀を鞍右側から吊り下げるために旅嚢托環を1つ追加してありますがそれ以外は同一のものです。他の兵科もすべて同一の形状です。
軍鞍については拙ブログ『萌黄の蹄跡』で紹介してます。
Mr.Bより、将校用の写真@−Cと兵隊用の写真D−Gが送られてきました。写真の鞍は両方とも使われていないそうです。
軍隊鞍を使用する時は座布団を鞍の上に敷いて乗るそうです。
(硬くてお尻が痛い)だから今はあまり使われてなく物置にあるか飾っているみたい?
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