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Ms. Judi Daly
(2004年8月 司馬記)
Peace On Earth
Trail Training for The Horse and Rider』(人馬のための外乗トレーニング)を出版。
以下、上記ホームページから抜粋してMs. Judi Daliの紹介とします。

ジュディは米国オハイオ州クリーブランド郊外に住んでいます。かの地でも夏場はアブに悩まされるとか。

馬場で乗ることに飽きましたか?馬場競技に出るだけでは満足しませんか? あなたもあなたの馬も、新しいことにチャレンジしたいですか? 山野があなたを呼んでいるのが聞こえますか? たぶん、愛馬に乗って外乗に出たことがあるでしょう。そして、思ったほど簡単でないことが分かったことでしょう。 あなたの馬は何かに怯え、あなたが望むようにふるまわず、他の馬と一緒でなくては外に出ることも嫌がったかもしれません。 あなたは、あなたの馬がまだ若いのにできあがった外乗馬のようにふるまって欲しいと望んでいるかもしれませんね。 しかし、あなたは外乗という世界で突き当たるであろう種々の困難を乗り越えるために、あなたの馬をどのようにトレーニングしていいか知りません。あるいは、あなたの馬はそこそこ問題無く外乗をこなすかもしれません。しかし、さらに良くしなければなりません、完璧に近づけねばなりません。そして外乗で培った技能、経験を馬場で生かせるようにせねばなりません。

あなたが望むのは、できる限り安全に外乗をするためにはどーすればよいかということかもしれません。 もしそうであれば、この本はまさにあなたのためにあります。 トレイル・ライディング(外乗)は公園のなかを歩くだけのものではありません。 一歩外へ出れば、そこは『馬を襲おうとする怪物』に満ちています。それらは単なる丸太だったり水溜りだったりします。 外乗の経験が浅いにもかかわらず勇んで出かける馬は稀です。馬をトレーニング(教育)するには、まずライダーがトレーニング(教育)されねばなりません。 若い馬をトレーニングするにしても、困った馬を再トレーニングするにしても、この本は役に立つでしょう。 緊急事態にどー対処したらよいかという方法についても書かれています。 Table of Contentsに目を通し、NTRODUCTIONFORWARDを読んでください。 想像力を働かせ、書かれている事がどのような状況に役に立つか考えてください。 トレイル・ライディングのような楽しいものは他にありません。トレイル・ライディングの世界は貴方を待っています。


Barefoot & Bitless(蹄鉄もハミもナシ)




INTRODUCTION
なぜこの本を書いたのでしょうか?少女の頃、日は輝き、花は咲き、鳥は歌い、そんな素晴らしい5月、 木々に囲まれた中を馬でゆく・・・、
そんなことを昼も夜も思い描いていたのです。

最初の自馬は叔母からいただいたモルガン種のブランディです。 外乗に最適なフィールド近くに置いておける場所を見つけ、まさに夢がかなったように思いました。 最初に彼に乗って外乗にでかけたとき、とんでもない馬を持ってしまったことが分かりました。 彼はガンコでライダーのコントロールから逃れてやろうという確信犯でした。なるほど誰も彼を欲しいとは思わないはずだと分かりました。3回目に外乗に出たとき彼の行動はクライマックスに達しました。彼は急に向きを変え道路に向かって走り、道路の真中に書いてある黄色いセンターラインに沿ってギャロップしたのです。コントロールできるまで400mほども走られました。

事の根本を見直し改善すべく、自身の技量を高め、ブランディにはライダーの指示に従うよう、 共に何週間も馬場で時間を過ごしました。その間、多くに人に聞いたり、色々な本も読みましたが、 おどろいたことには、読んで役に立つことがほとんどないのです。 けっきょく、娘の頃からの夢を実現すべく自分を奮い立たせました。 私の努力は報われ、24歳でブランディが亡くなるまでの2年間、彼とすばらしい時を過ごすことができたのです。

外乗に出れば色々なことに遭遇します。困難な状況に突き当たり、どーしていいか分からな時がたくさんありました。 私はさんざん失敗しながらもなんとか切り抜け無事でした。たぶん、私はラッキーだっただけなのでしょう。 私と同じ夢をかなえさせたい、知らない土地で外乗するにはどーすればいいか、そのための手助けがしたい、それがこの本を書いた理由です。

多くの人は外乗をしたいけれど怖がっています。何度かは試みるのですが怖い思いをして止めてしまう人もいます。 色々な乗り方を楽しめるまで追求する人は僅かで、多くの人は馬に乗ることを止めてしまいます。 彼らの馬たちは1年かそこいら厩舎に置かれたまま忘れられ、終には売りに出されてしまいます。 このような人たちに自信を持ってもらい、夢を実現させる手助けができると思います。 私が経験したような回り道をせず、それぞれが抱える問題を克服するための 状況に合った訓練プログラムを作れるようになると思います。

ある危険な状況においてどー対処すればよいかという方法を知っているだけでも、 ライダーがパニックにおちいらずに済み、事故を未然に防ぐことができるでしょう。 この本を読むことによって、起こりうる多くの事故のうち、たった1つでも防げれば、 この本を出版するまでに費やした時間は無駄でなかったというものです。

この本の多くの部分はトレーニングについて書かれています。 見知らぬある馬にさっと乗ってカウボーイのように・・・とはいかないからです。 良い外乗用の馬は作られるものであって、外乗用の馬として生まれる、ということではないと思っています。 むろん、ある馬を買い、その馬で外乗に出て何の問題もないというラッキーな人たちもたくさんいます。 多くの場合、それらラッキーな人たちは(彼らは知らない)他の人たちによるトレーニングの恩恵に与っているか、 単にラッキーなだけでしょう。乗馬というのは、
運に任せるには危険過ぎるスポーツです。

私が薦める諸々の事柄は安全が基本です。 外乗はあらゆる乗馬スタイルの中で最もリスクの高いものです。 自宅や施設から遠く離れたところまで行きますし、 ささいな事故でも、手近に助けてくれる人がいなければ、重大な事態になり得ます。 というわけですので、この本を読んでください。そして書かれているアドバイスを考慮し、 あなたの馬とあなたのいる環境・状況にうまく適応させてください。 何kmにも及ぶ外乗の道があなたを待っています。どーぞドアを開いてください。 やってみる価値は十分あります。


La Jolla Beach Cliff
FORWARD by ELLEN DALY
単なるお楽しみ外乗(トレイル・ライド)の本ですって、 森や林の中を楽しみながら馬に乗るだけじゃないですか、 馬を預けているステイブルでわずかの時間を過ごす人は『この本は必要なの?』・・・ と怪訝に思うかもしれません。私は、たんに公園内を散策するだけのことに戸惑っている多くのライダーと馬を見てきました。馬たちは安全な厩舎を離れることに怯え興奮します。全く離れようとしない馬もいます。馬は跳ね回り、逃げ出し、何かに驚き、急に動かなくなります。ライダーは馬の行動に驚き怯え腹を立てます。 簡単なトレイル・ライド(一列でポコポコ歩く外乗?)のように何事もない場合もあるでしょう。それでさえも戦場となり得るのです。
馬というのは生まれつき驚きやすく且つ辛抱強い動物です。そのことを考えれば、人との係わり合いの中で、どれほど耐え且つ学ぶことができるということは驚くべきことです。馬は群れで生きるる動物であり、一目散に逃げる動物です。 人とは正反対です。今の(人が作り出した)世界は馬にとっては恐ろしい場所なのです。 自分ではどーすることもできない状況による不安や恐怖にかられた馬は洪水に飲み込まれたようなものです。 ライダーも危険な状況になり、ライダーの恐怖も加わり、人馬共に相手のことを考えられなくなり、状況をさらに悪くさせるだけです。あるいは何とか良い方向に持っていけるか?ここで 我々が持っている「物事を考える能力」の出番です。この本はあなたにどうしたらよいかその方法を教えてくれます。あなたとあなたの馬にとって助けとなる道具です。人は馬をトレーニングして、競争(競馬)、ジャンプ、演技などさせます。トレイル・ライドのためのトレーニングをしないで良いわけはありません。目標を設定し、その達成に向けたガイドラインに従ってトレーニングすることにより、人と馬の間に意思の疎通とお互いに成し遂げたという達成感を生み出すことができるのです。

この本に書かれているアドバスのおかげで、より自信を持てるようになりましたし、成し遂げたことは多くあります。 わたしの馬は安心して落ち着いていられます。なぜなら、何か困難にぶつかった時でも、馬は『私が彼にどーして欲しいと思っているか』ということを知っているからです。この本(ガイド)を上手に用いて、 事が起きたときにどーすればよいか、どこへ助けを求めたらよいか分かるようになりましたし、思いがけない状況に動物的に反射(反応)するのでなく、状況を把握し考えて行動できるようになりました。 きわめて簡単に見える(思える)何事かをさせるためにトレーニングするなんて奇妙と思えるかもしれませんが、 何が起こるか何があるか分からない状況で、馬が『その先にありそうな状況を、ライダーが考えていることを』予測しながら 行動する(できる)ように教えていくということは、 ライダー自身の能力を高めるということでもあるのです。 厩舎を離れ遠くに出かける時も、厩舎に戻る時も、その時どんな歩様であっても、 落ち着いて行動できるように教育し、 (奇妙な)障害(物)があっても落ち着いて近づくことができ、困難を克服できるように教育するのです。 どんな馬にとっても野外に出る(外乗する)ということは良い経験なのです。 外乗が安全に楽しくできるようにトレーニングすることによって、 馬と人と外乗の場となる自然とが織りなす関係を心和むものにしてくれるのです。

司馬記
馬場で乗っていても落馬したり、外乗でも予期しない事態に遭遇し、ケガをするということはままありますね。ちょっとしたケガですめばいいですが、ベテランが事故死するということもあります。話としては分っていても実際に身近で事故が起こると、あらためて危険なのだと認識します。数年前の正月休み、ふらりと外乗にでかけ、あるランチのボスその他数人と楽しく駆け回りました。それから数日後、そのボスが1人で外乗にでかけて亡くなったと聞き、びっくりしました。ボスはむろん大ベテランです。数日前には、おしゃべりして、一緒に楽しく乗っていた人です。(外乗もいろいろ)

Table of Contents
I. Introduction
  1. What Kind of Horse for Trail Riding
  2. Pros of Trail Riding
  3. Cons of Trail Riding
  4. Proper Attire and Equipment
  5. Proper Grooming
  6. Riding Alone
  7. Riding in Groups
  8. Grazing on Trail
II. Obstacles
  1. Introduction
  2. Difficult Footing
  3. Hills
  4. Roads
  5. Bridges
  6. Crossing Water
  7. Jumps
  8. Dogs
  9. Bikes
III. Training the Youngster
  1. Introduction
  2. Taking your Baby for Walks
  3. Ponying
  4. Beginning Trail Riding--the First Few Rides
  5. Advanced Trail Riding for the Youngster
  6. Useful Things to Teach your Young Horse (or a horse of any age)
IV. Retraining the Older, Spoiled Horse
  1. Introduction
  2. Runaways
  3. Balky and Barnsour Horses
  4. Bucking
  5. Spooks
  6. Fear of Traffic
  7. Rearing
  8. Prancing and Jogging
  9. Water
V. Your Horse's Health and Trail Riding
  1. Conditioning
  2. Heat
  3. Dehydration
  4. Thunderstorms
  5. Winter
  6. Hypothermia
  7. First Aid Kit
  8. First Aid
  9. Horse Falls
  10. Rider Falls
VI. Conclusion

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