2003 オーストラリアの旅
Words & Photos by Sanae

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オーストラリアのエンデュランスってどんなものだろうか?
そんな思いから、長期の休みを利用して8月7日から12日まで、
馬のセラピストであるシャロンさんと行動を共にする運びとなりました。

<1日目>
8月中、Yengo80Km、QLD160Km、Shahzada400Kmを走るという 驚異的(!?)
な挑戦をするという、Mr.Samiと共にシドニー空港へ到着。シャロンのお出迎えで、 まずは「Horse Land」でお買い物。「Horse Land」はオーストラリアの町に必ず一つはあるほどの数の多さ。 その他「サドルファクトリー」などなど、とにかく馬具屋さんがあちこちに。
どれだけ、オーストラリア(以下、AU)は馬が生活の一部なっているのかがわかります。
オーストラリアでは、多くの馬が寒さ防止のために、馬着を着ています。 馬は汗をかいてもすぐ乾くよう毛刈りをし、そして馬着を着せます。

お店の前にはこんな立派な物が。
馬のマネキン?!
ホースランドのポスター。
ラグを着た馬達がかわいい。

今日の目的地、Mr.samiが10日の Yengo80kmで乗る、馬のところへ行きます。 シドニーから車で2時間ほど走った、場所はcoloリバーの近くの Ron Males さんの Ralvon Arab Stud。静かな場所にあります。 Ronさんはトムキルティーで20個もの優勝バックルを持つ「エンデュランスの父」と呼ばれるすごい方。 実は、私、話には聞いていましたが、まさかこの方が Ronさんだとは思わず、外乗中に「写真撮って下さい」なーんてお願いしちゃいました。(笑) Mr.samiの乗る馬はアラビアン(メス)5歳。その名も「ザカーナ」(さかなではありません) とてもスマートで「華奢なお嬢様」といった感じが。

Samiが乗る馬 ザカーナ
(ピュアアラビアン 5歳 メス)
Ronさんとセビーク
(ピュアアラビアン 6歳)

まずは、練習で外乗へ。私の乗る馬は(私はYengoは見学です)、もう慣れっこ、と言う感じで 落ち着いています。私の前をRonさんとSamiさんが並んで歩きます。私もある程度の間隔で ついていきます。私の馬(名前を忘れました)は落ち着いて安心して乗っていられます。 でも、けして重いわけでなく快適な乗り心地。

しかーし、Ronさん、Samiさんのほうには気にして乗っていますが、 私のほうは、ほとんど振り向かず…どうやらRonさんは、この馬をかなり 信頼している様子。「あの馬に乗ってりゃ安心だろう」てな感じでしょうか。

ザカーナはちょっと若いせいか、軽い感じで少々キョロキョロ。後ろから見て「ちょっと難しそう」 なんて思って乗っていましたが、コースはなかなか面白い。どうやら、ここはエンデュランスの公式の コースにも使われているらしいのですが、岩でゴツゴツしているところ(岩畳?みたい)を登って行きます。 馬達は軽々とどんどん登って行く。こんな堅いところを登っていって足は大丈夫なのだろうか? と思うのですが馬はぜんぜん平気で登っていきます。バネが良い!

下りは足場の良いところでは速足、平らなところでは駆け足たまにしましたが、私の馬はなかなか駆け足が 出ない〜!後で聞いたら、トロッター。確かに速足は気持ちよかった。(笑) Ronさんはほとんどこちらは振り向かず、Samiさんと馬の様子をチェックしつつ、並足の時は、 Samiさんと並んで歩いていました。

「Look me〜!!」 岩場ゴツゴツ見えますか?

約1時間の外乗を終了、馬の体をシャワーで濡らし、放牧。
ここはとても静かで不思議な空間。 どれもとても美しいアラビアンばかり!

外乗後 馬を濡らすRonさん。 木陰のある静かな放牧場。

Ronさんは、こちらにもあるように、すごい方だということが分かると思うのですが、 お宅にはアラブの国王から表彰を受けている写真や、アラブの砂漠で走っている写真もありました。 とにかく、彼の騎乗姿勢がとてもきれい。馬を下りても背筋がピンとしていて、びっくり。なーんと、 彼は、73歳なのです!!

Ronさんたちと夕食後、シャロンのお話が始まり、Ronさんと奥さん皆で、お話を聞く。 奥様が親切な方で、そして、とても勉強熱心。 シャロンは馬の本物の骨格をばらした物をケースに入れて持っていて、それを見せて解説をしていました。 その骨の馬の写真を見ましたが、とっても伸びの良いストライドの速足をしていて、すばらしい。

伸びの良いすばらしい速足をする馬は、骨格構成が良いようです。英語があまりよくわからない私には はっきりはわからなかったのですが、(私は犬の仕事をしているので、この辺のことは犬と同じ様なので なんとなくわかりました。)特にシャロンは、ヒップジョイント(股関節)について、とても重要だと言う ことを話していました。 話が尽きず、でしたが、明日の為に滞在のロッジに戻りました。

●付記 by Shiba
キルティ1999のレポートに、こんなことが書いてありました。
『着順以外の記録達成については、1人のライダーによる最多完走、 Ron Malesの18個目の完走バックル獲得がある。 Ronの騎乗馬はRalvon Zoomであるが、この馬は1998年のキルティでも完走している。Ronは今までに1度も失権することなく、これら18個のバックルを獲得している。この記録達成は正に、この”エンデュランスの父”によるホースマンシップの体現である。今回のキルティ完走はZoomにとって2回目のものであり、完走後のZoomの状態も素晴らしいものであった。』
Ronちゃん、また、おちゃめな人のようですねぇ。(^^;
『コメンテーターでありバックル授与をする役の、Barbara Timms が、優勝カップに隠れて、シャンペンをガンガン飲んでいるのを見つけた。実際、パーティーはバカ騒ぎである・・・ Ron MalesとKeith Suttonであるが、危険な
2人である。牛を刺す串を手に、娘が近くを通りかかるのを狙っていた。 』

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