2003 オーストラリアの旅
Words & Photos by Sanae

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<4日目>
宿泊場所から15分ほどの処に、ターシャとレベルのファジー・ステーブルがあります。 私達はここで馬場レッスンをしてもらいます。 ターシャとレベルはAUの総合(3日間で馬場、障害、クロスカントリーのトータルで競う)の代表に 選ばれるほどの実力者。しかし、彼女達はとても若いのです。2人とも20代と思われます。 16頭ほどの馬の管理、調教をしています。障害施設、馬場、アップダウンのあるクロスカントリ練習場、 広―い放牧場、これを2人で管理しているのかと思うと、すごい!

ファジーステーブル放牧場
立派な馬術競技馬がいっぱい。
レベルとシズニー 目を細めてます。

私はレベルに、Samiさんはターシャにレッスンしてもらいます。 2人はとても明るく、とっても元気にレッスンをしてくれます。ちょっと、でもいいところがあると 「それ、とてもいいよ!!」「みんな見て〜!彼女の今の速足、とってもきれい!!」と、こんな感じ。 なんだか、とってもうれしくなります。そしてさすが、馬の調教が良く入っています。 騎座のピンポイントがすばらしい。ハミ受けもスムーズで私程度の者が乗っても、すんなりとハミを 受けてくれます。うーん、気持ちいいなぁ。

Samiさんの乗っている馬と乗り変わり、Samiさんは障害の レッスンでクロスバーを跳んで、私は駆け足レッスン。内方姿勢がしっかりとれて、座って押し込むと すんなり出るのですが、外方手綱が長くなり、あわてて体が堅くなると、だめ。 しばらく馬場レッスンを受けてなかったので、外方手綱の感じ方や、騎座の使い方の重要性など、 久しぶりに思い出したのと、調教が良く入っている馬の感触を味わった2鞍でした。

レベルは私のレッスンをしてくれていたので、Samiさんがレベルの馬で障害を飛んでいたので 「私にもぜひ見せて!!」とうれしそうに言い、Samiさんがクロスバーを跳んで見せると、とっても 喜んでいました。日本では自分の馬に乗っている人を見たらどうでしょうか??

●付記 by Shiba
Rebel Morrow Eventing Tips for Training at Home ←『レベルのイベンティング・トレーニングのやり方』です。
TOTOさんのページにターシャとレベルのタスマニアカップの結果があります。 ホースマガジンにタスマニア
カップの記事があり、ターシャとレベルに関する記述もあります。 時間のあるときにでも覗いてみてください。 APRIL03 - TRANS TASMAN TEAM SELECTED!!
MAY03 - OUT AND ABOUT..
JUNE03 - TAUPO 2003

レッス中 ファジーは総合競技馬 クロスバーを跳ぶSami

私は彼女達の人柄が大好きになりました。そして、馬をとても大事にしている。Yengoの会場でも そうでしたが、こちらの人びとは馬を心から大切にし、やさしい。そして、馬も人を信頼している。 どの馬も目がとっても穏やかなのです。広い放牧場で放牧されてストレスも溜まっていない、ということも あるとは思うのですが、何よりも、皆、穏やかなのです。

レベルはAUの馬雑誌「ホースマガジン」の表紙になりました。 また、ぜひ来たいと思う気持ちを抱きつつファジーステーブルを後にしました。 日本から2人の活躍を応援しています!

レッスン後、馬着を着せ放牧場へ  競技馬なので尻尾
も大切にカバーを
レベル、ターシャと

次に訪問したのは、そこから5分ほどの厩舎。ここでは調教中の馬を見せてもらいました。 ニックという青年は、まだたぶん20代前半くらい。なのに、2歩毎の踏歩変換、ハーフパス、 パッサージュ、ピアッフェ(調教途中)を馬に教えています。動きもすばらしく、かなりの馬格の馬なので、 きっとウォームブレッドか、何かだろうと思っていたら、終わってから聞いてみたら競馬上がりの14歳の サラブレッドだとか!びっくり。ターシャの馬といい、この馬といい、サラでも調教しだいで、これだけの 動きが十分出来るなんて!それと、環境や草、水、も違うのでしょうが、サラでも体つきがぜんぜん違う。 ちょっとカルチャーショックでした。

帰ろうとしたところ、Boydさんが現れました。彼は今月のホースマガジンの表紙の人。 彼はこの若さで20頭もの馬を管理調教しています。施設も屋内馬場があり、立派です。 ホースランドで買ったホースマガジンにサインをしてもらいました! なんと、足を9ヶ所も骨折をし、今、リハビリ中とか。話を聞けば、彼はなんと、釧路の セントラル牧場に数年前、新馬調教で来ていたそうです。以前、私もセントラルさんへ見学に行った時に 新馬の調教に、毎年AUから来てもらっている、ということで、オージーの方が来ていましたが、 彼ではなかったのですが奇遇です!

     ニック     Sanae
馬場馬調教中の競馬上がりの14歳サラ
Boyd
自分が表紙になったホースマガジンを手に
スペルが同じだけ (^^;シャザーダのBoyds

彼といい、ニックといい、もちろん、レベルもターシャも皆若いのに実績と実力があり、乗っているだけでなく、 自分でしっかり調教して馬を作っているというところが違います。さすが馬の国(?)オーストラリア!! 今晩は、明日の朝の帰国フライトに合わせて、シドニーのダーリングハーバーで宿を取りました。 ここは日本人がいっぱい。オペラハウス、ブリッジの見えるレストランで食事を取り、今までのカントリーな 雰囲気とは違う場所でした。

●付記 by Shiba
The Horse Magazine (August 2003) BOYD MARTIN の記事のタイトルは・・・
What is this young Australian Eventer doing in a German Dressage Training Center?
この若きAUの3−Dayイベンターはドイツのドレッサージ・トレーニング・センターで何をしているか?
彼は2ヶ月、トレーニングセンターで研修しました。 ドイツとAUでの騎乗訓練内容の違い、センターの運営(経営)の仕方の違い(研修生は自分の馬に乗るのでなく、センターに預託されている馬に乗って訓練を受ける)など、 いろいろとお勉強になったようです。もーちょっと滞在したら、とのお誘いもあったが、AUで馬たちが待っている。彼はオーストラリアに20頭ほどの馬と複数の繁殖牝馬を所有しており、 イベントホースの繁殖にも意欲旺盛。


<5日目>
朝、9:35のフライトのために、7時にホテルを出て、シャロンと娘のケイティ、Samiさんに別れを告げ帰国へ。 この旅では、本当に来て良かった、と思うことが沢山ありました。言葉に表すにはむずかしいところが ありますが、何よりもシャロンのすばらしさ。馬に対するマッサージのみならず、彼女の馬に対する 知識はすごい!のひとこと。

彼女自身も、大きなロイヤルショーの馬場で何度も勝ったことがあるとか。 シドニー大学ではこれから講座も持つそうです。 それだけの彼女ですから、顔が広いのでしょう。私は行く場所行く場所で、各部の有名人に出会い、 彼ら、彼女らの人柄や働きに触れ、沢山、感銘を受けました。どの方々も明るく、親切で、なんと言っても、 馬との生活が楽しそう。

このような方々と出会えたのもシャロンのおかげ。私はシャロンに出会えて本当に幸せ者だと思いました。 このAUで学んだことをこれからの、馬ライフ、人生にプラスにしたいと思いました。 この旅に行き着くまで、お手伝いいただいた方々、ありがとうございました。
また、最後まで、読んでくださって、ありがとうございました。
P.S.その後、Mr.Samiの様子はどうでしょうかね...??

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