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テビスカップとは
[トム・キルティとは]
[シャザーダとは]
正式名称は『The Western States Trail Ride』であるが一般に『The Tevis Cup Ride』と呼ばれている。１９５５年に第１回大会が開催され以後毎年開催されている。近年行われるようになった耐久レース（エンデュランス・ライド）としては最も歴史のある大会である。最も過酷な耐久レースであり、レースのモデルとして世界中のライダーに注目されている。 この競技を最初に企画し実行したのはウェンデル・ロビー（Wendell Robie）である。彼はオーバーン（Auburn）に住むビジネスマンであり、（オーバーンのある）シエラ高地（Sierra high country）の熱心なライダーである。１９５０年代、多くの人は『最近のやわな馬が、タホエ湖（Lake Tahoe）からオーバーンにいたる岩だらけのルートを１日で走りきるなんて・・・』と疑っていた。１９５５年の夏、ウェンデルと仲間数人が『疑っていた人たちが間違っていたこと』を証明した。 以後毎年、ウェンデルは競技を続け、１００マイル（１６０ｋｍ）あるそのルートを整備保存し競技を続けることができるように『The Western States Trail Foundation』を設けた。 テビス・カップはAERC(The American Endurance Ride Conference)の公認競技である。ＡＥＲＣは全米（とカナダ）の長距離レースの統括組織として１９７２年に設立された。 完走賞 タホエ湖からオーバーンにいたる１００マイルを２４時間以内で走破し、騎乗馬が元気である（fit to continue）と判断されたとき、垂涎の的である『銀の完走バックル』が授与される。 優勝トロフィー テビス・カップ・優勝トロフィーは、１００マイルを最短時間で走破し、騎乗馬が元気である（fit to continue）と判断された者に授与される。優勝トロフィーがテビス・カップと呼ばれるようになった経緯はこうである。サンフランシスコにMr. Will Tevisという成功したビジネスマンがいる。彼はこの競技が始まった初期の後援者であり、彼の祖父である『ロイド・テビス（Lloyd Tevis）1824-1899』のテビスに因んでテビス・カップと命名されたのである。最初にテビス・カップ授与は１９５９年、その栄誉を与えられたのは、Mr. Nick Mansfieldである。騎乗馬はバッファロー・ビル。１１歳のサラブレッドの血が入ったセン馬である。 優勝者リスト ハギン・カップ ハギン・カップは上位１０位以内でゴールし、騎乗馬の健康状態が最も優れていると判断された者に授与される。 名前の由来は『James Ben Ali Haggin (1821 - 1914)』である。ハギン・カップが最初に授与されたのは１９６４年。 ライダーはPaige Harper、騎乗馬はKeno。 ６歳のアラブのセン馬である。 ハギン・カップ獲得者リスト The Josephine Stedem Scripps Foundation Cup １９９４年に制定された。ジュニア・ライダーにその完走を称えるために授与される。 第３回大会（1957）に出場したDavid Jayが、ジュニア・ライダーとして完走した最初である。 Scripps Cup Winnersのリスト 補足（Shiba記） 騎乗馬が元気である『fit to continue』とは、ゴール後も『さらに騎手を乗せて走れる状態である』ということである。『fit to continue』であるかどうかは獣医によって検査・診断される。この獣医検査（Vet Check）は、ゴール後はむろん、スタート前、コース途中の数ヶ所でも行われる。スタート前でも相応しくないと判断されればスタートできない。コース途中での検査によって「レース続行不可」と診断されれば、競技はそこで終了（失権）となる。むろん１位でゴールしても獣医検査をパスしなければ失権である。 ハギン・カップ授与はベスト・コンディションド・ホース賞と言われるものである。１位でゴールし且つ騎乗馬の状態が最も優れているということであれば、テビス・カップとハギン・カップの両方を授与されることになり最高の名誉である。 |