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♪ おお タスマニア ♪

(了子のタスマニア・エンデュランス体験記 2001/10)

第1回釧路湿原大会でナナにキスする了子さん。

タスマニア エンデュランス ライド
行って来ました、タスマニア!とても有意義な時間を過ごすことができ、お世話になった全ての方々に感謝の気持ちでいっぱいです。オーストラリアは春を迎え、色んな花が咲き乱れ、緑が芽吹くとても豊かな土地でした。気温はまだ低めで、北海道の4月下旬の寒い日のようなイメージでしょうか? このツアーは講習会と騎乗練習がセットになっており、最終日に競技会”Oss Forley Memorial Ride”に出場するというもの。日本からは私を含め5人が参加し、80kmには私一人がエントリー、他の方は40kmに出場されました。 ここでは講習会の詳細な内容をお知らせ致しませんが、講義は毎日様々なテーマごとに行われ、科学的・論理的な解説で本場のエンデュランスについての知識を深めることが出来ました。今回は競技会のことについてお話ししたいと思います。

私が出場したOss Forley Memorial Rideは今回お世話になった馬方のデニス・フォーレイ氏のお父様を記念した競技会で40kmと80kmの大会でした。コースは大変険しいもので、今まで参加したエンデュランスの中では、もっとも厳しいものでした。オーストラリアの中でも厳しいコースの一つのようです。津別のように山岳地帯のコースがメインですので、似ているなという印象を持ちましたが、足場も固いところ、ぬかるんでるところなど、バラエティに富んでました。2カ所ほど「ここを登るの?」というような険しい場所がありましたが、力強く登る馬をとても頼もしく思いました。80kmに出場の場合、鞍などの装具を持ちながら体重測定を行います。ライト級・ミディアム級・ヘビー、子供達のジュニア級にクラス分けされます。私はライト級でしたが、日本人の女性ライダーの大半はこのクラスに分類されるでしょう。

私の乗った馬はピーターといい、芦毛の純血アラブです。2頭乗らせていただいて、何となく歩様がしっくりした彼に決めたのです。(もう1頭は160km完走したシャーンというベテラン馬でした)後からピーターの過去のベット記録を読み、5歳で若い馬だったこと、80kmをまだ2回しか走っていない、しかも完走したのは1回と経験が浅いノビスホース(初心者の馬)だったこと、少し後悔しましたが、何とかなる!と思い、チャレンジしました。

オーストラリアでは40kmを2回、80kmを3回完走して初めてエンデュランスライダーとして認められます。それまではノビスライダー(初心者ライダー)として、エンデュランスとは区別されています。また、馬も同様にノビスホースとして人と同じように完走しなければエンデュランスホースとして認められないのです。 参加したライダーも色々な走り方をしてましたが、常歩のエネルギーを1とすると速歩は6、駆歩は20必要となるということで、私は一緒に走ってくれた Ann と Naomi とともに速歩と常歩で行きました。駆歩はほとんどしません。駆歩をしなくてもハイスピードの速歩は初めて体験する感覚でしたが、これが本場のエンデュランスホースの歩様なのだと実感しました。

8時間11分で完走、ベットチェックも無事合格しました。80kmの完走率は70%と聞きました。出走前の心拍は37、1走目46(50以下で合格)、2走目56(60以下で合格)ということで厳しい基準ですが、どうにかクリアしました。 ベットチェックをクリアするためにクルーがしてくれたことは、鞍をはずした後、ホースで汗を流します。汗こきで拭った後、すぐに馬着を全身に着せます。当日のタスマニアはまだ寒く、身体が冷えることでの跛行などの予防です。これは静脈が、薄い皮膚からはっきり分かるアラブ馬だと必要な処置だと思いました。北海道の特にドサンコなどは皮膚が厚く、同じようにすると熱の放散が妨げられて問題あるかもしれません。

また、1legの時は途中で水も草も食べなかった事を話すと、馬体検査までの時間、乾草は与えましたが、水を飲ませることをしませんでした。(おそらく、水を飲ませることで心拍等が上昇したりするのでしょう、未確認) 2legの時は馬がようやく途中で水を飲んだのですが、到着後に皮膚をつまむと戻りが悪く、やや脱水気味。途中3回水を飲んだことを伝えると、水を飲ませていた記憶が…(私が目を離したこともあったので、きめ細かいところは実はわからない。英語で通じないし…)これは練習中に教わったことですが、冷たい水を飲ませた後は、しばらく常歩で歩かせます。そうしないと疝痛が起こる事があるそうです。

私の拙い文章では本当に伝えられることが少なくて申し訳ないのですが、オーストラリアで学んだことは、今まで考えていた以上に馬に対してのきめ細かい配慮が必要であること、160kmという距離を走り抜くためには必要であることを実感しました。そして、ベットクリアするためにエネルギーを注いでくれたクルーの方々がいなければ、今回の完走はなかったでしょう。クルーのDennis、Gill、Simon、FRCの田中氏とお世話になった方々に感謝します。

この競技会参加で本場の馬とコースを体験でき、今の日本のスピードレースのようなエンデュランス競技のあり方を考えさせられましたが、かつてオーストラリアも同じような事が行われていたとのことです。日本は制限タイムはありますが、オーストラリアでは速く走りすぎてもダメという基準があり、日本でもこれを導入していく必要が出てくると思います。実際には160kmの競技会が開催できる環境が整った上のことでしょうか…。 来年の2月またタスマニアに行って80kmに出場します。また、多くの体験を吸収したいと思ってます。

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