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第5回東日本大会(浅間大会)
2004年5月29−30日


Ukotanの報告 【谷さんの報告はこちら
5月30日、快晴。2日連続で天気予報が外れ、この日は今年 一番の暑さになりました。先日の小淵沢は、寒さ・ぬかるみ・雨・ 霧との闘いでしたが、今回は酷暑・先の尖った砕石が続く堅い地盤・ 加熱された舗装道路が相手。

すでに暑さを予感させる6時45分、初&Oさん・ナオミ&ukotan・ 海&Kさんでスタート。最初の2qは一般の国道で駈足禁止区間 (審判員に駈足だと判定されればスタート地点まで戻ってやり直し)。 イケイケナオミ&初、ドキドキ海ちゃんのグループは、前の馬が 完全に視野から消えるまで待って並足で、そろりそろりと進みます。 林道に入ってから徐々にスピードアップしましたが、東日本のコースは とにかく延々と下り、延々と上る、馬の足には意地悪なコース(しかも 矢尻のような砕石だらけ)。

最初の給水ポイントの手前約2q、ライダーKさんが海ちゃんの 蹄底を気遣ってグループを分断することに。(こういうときの判断は とても難しく、また勇気が必要です。Kさん、英断なさったと思います) 各給水ポイントの1q手前に表示があり(ありがたかった!)、 完全に沈静させてから給水、綺麗な水が潤沢に用意されており、 ざぶざぶ冷やして出発。 コースは比較的フラットになりましたが、気温がみるみる上がり、 耳を澄ませば蝉の声。駈足はさせずにひたすら速足で進み、7〜8分ごとに 並足にして呼吸を整えました。アップダウンの地形をもろともせず、 しかしなぜかU字溝が大嫌いなナオミと、隙あらばナオミを追い抜いて 思い切り走りたい初をなだめながら、あくまでも速足。 第2、第3の給水も順調でした。とくに初を心配していましたが、 積極的に水を飲み、草を食べ、ケロッとしていました。なぜかナオミには 大量のブヨがつきまとい、内股にとりついた虫が血を吸ってパンパンに 膨れあがっていて、手こずりました。長袖のライダーも刺されました。

1レグゴールの手前の熱々の舗装道路は牽き馬。元気いっぱいの ライダーOさん、「牽いて走ろうよ」と提案するも、よわっちukotanは これを一蹴。並足でぶらぶら歩きました。だって暑いもん。 1レグ40q、4時間を使って馬たちは余裕のゴール。 (ナオミは1レグ終了時心拍38) みんなの願いが通じたのか、2レグスタートから10分後くらいから 日が陰り、心地よい風が。ここで貯めていたパワーを一気に爆発させ、 傾斜10度の上り坂を初とナオミで気合い一発、あっという間に登り 切りました。後は景色を楽しみ、お茶なんぞを飲みつつ、バテバテの馬を 何頭か追い越して、最終給水へ。 馬体の温度をチェック、ナオミは足のみ冷やし、水をたっぷり飲んで 草を食べ、黒砂糖でご機嫌、制限時間1時間前にゴール。 ナオミ、初、お疲れさま。ありがとね。 ライダーOさん、ukotanのヨワヨワ弱気のライドにおつき合いくださって ほんとうにありがとうございました。

ukotan個人としては課題もできました。 今回、直前にサドルバッグにイージーブーツを入れたのですが、 パッキングに失敗し、ブーツで膨らんだ部分で擦過傷をつくって しまいました。検査で新生創をとられてしまい、ベスコンが夢と 消えました。痛恨のミスです。ナオミ、ごめんね。 ネィティブビレッジの宗形さん始め、たくさんの方々にたいへん お世話になりました。あらためて心よりお礼申し上げます。 今後ともよろしくお願いします。 ここからは余談ですが、パドックに遊びに来ていた小さな女の子 たちが、ナオミ&初のファンになってくれて、声援を送ってくれました。 ゴール後のライダーカードをわざわざ手渡しにきてくれたときには 感激でした。(自分たちで持って行きたいと言ってくれたそうです) 道産子って不思議な魅力があるのですね。「大きくて怖いお馬さん」 ではなく、「小さくて優しそうなお馬さん」「乗ってみたいな」と 思わせるようです。

練習していていつも思うのですが、道産子系の馬は、長時間騎乗 していると
人間に支配されることに飽きるようです。 ほんの1分ほどですが(あるいはもっと短いかも)、まるで背中に 何も乗せないで、放牧されているときのように振る舞いたがる。 乗ってる方はビックリするやら怖いやらで、血圧急上昇ですが、 慣れてくると「きたか〜」と思います。きっと津別の山の中で、 こんな風に自由に競争しているんだろうと。 それがこの子たちのスタミナの源なんだろうなぁ。
次は北海道です。よろしくお願いします。

●Sanae記
5/29(土)軽井沢、天気予報は外れて快晴。
40kmのオレガノ(元オリーブ)&勝太郎君共に完走です!明日は初、ナオミの登場です。
5/30(日)暑い!東京は31度!
軽井沢も暑かったようですが、初、ナオミともに60kmを無事完走したそうです!北海道育ちの2頭にこの暑さはこたえたのでは?と心配していました。ライダーが大切に乗ったおかげで、ナオミ6位、初7位!!ネイティブの皆様お疲れ様でした!
Ukotanさん、Oさん、お疲れ様でした! Ukotanさん、報告ありがとうございました。 小淵沢とは打って変っての天候も物ともせず 完走、お見事です。

●馬方記
Ukotanさん、Oさん 完走おめでとうございます。 お二人がゴールに入る頃、馬方は引き馬していました。お陰さまで今日から疲れが出て来ました!! Oさんは失権なしのエンデュランス生活ですね〜、すごいすごい。 逞しくなったナオミ、ハツに会うのが楽しみです。

●OZ記
今回は突然の代役エントリーでしたが、楽しいハイキングでした。ハミなしで完走できたのも大きな収穫です。ハツはとってもイイ子でした。オリーブも復調してきたみたいだし。
あとひとがんばりかなぁ?

谷の報告 【Ukotanの報告はこちら
こんにちは。谷です。遅くなりましたが、今回の大会のチーム・個人としての報告です。

まず、今回私の怪我でチーム・関係者の皆さんにご心配とご迷惑をおかけしました。怪我というのは八ヶ岳大会の後、「疲れたなぁ、仕事行きたく無いなぁ」などと思いつつ、2車線の国道の左車線をバイクで走行していると、右を走っていた大型トレーラが突然左に車線変更、完全に進路をふさがれ転倒後接触。救急車で病院送りに。「ボブサンプルも肋骨3本折れててトムキルティー完走したっていうし、今回は調整で40だけだし、俺も大丈夫だろ」と強引な考えのもと出場に踏み切りましたが、準備その他でフルに動けず皆さんにご迷惑をおかけしました。

さて、競技についてです。 今回40キロは勝太郎&オリーブのキリちゃん妹弟コンビで走行でした。ライダーは勝&谷・オリーブ&むなさん。 オリーブは去年からの長期休養後初の競技会、勝太郎は八ヶ岳と鹿追の間の調整としてのトレーニングライドでした。

前半は他のチームと一緒の走行、長い登りにさしかかってからは勝太郎が引っ張って一気に登り切り、勝とオリーブの姉弟走行になりました。 オリーブは休養の間に大夫からだが大きくなりましたが、やはり運動不足で下りにさしかかって前肢がきつくなり、むなさんは引き馬で下りました。最終的にはトップタイムでゴール2頭ともオールAでしたが、物見で心拍をあげベスコンは逃しました。

60はukotanさんの報告の通りです。 海の破行は大したことはなくすぐに直ったのですが、残りの距離等を考えると良い判断だったかもしれません。獣医さんからも「勇気ある決断」といわれました。馬体自体の仕上がりは一番ですし、大会ごとに経験を積んで貫禄がでてきているので秋のジャパンカップに期待です。 ナオミは連戦ですが、疲れも見せず仕事人ぶりを発揮しています。落ち着きッぷりと心拍の下がりはホント見事です。 初は元気いっぱいで、ようやく今回の大会を終えて張りがとれてきた感じです。

今シーズンもとりあえずここまでのところを無事に終えてホッとしています。初とナオミは良い状態で津別にお返しできそうです。ナオミは長距離連戦になりますが、これまでのトレーニング・競技会でそれぞれのライダーが大事に乗って馬体検査もAばっかりですし、マッサージなどのケアもバッチリですので大丈夫だと思います。鹿追大会、ナオミはukotanさんですし、初もこちらでトレーニングしているKさんですしね。

来週、火曜日のフェリーで直江津(新潟)から室蘭に渡道、水曜日、白滝で勝太郎をおろして一泊、津別に帰るのは木曜日になるでしょうか。最新の注意を払って輸送していきます。
鹿追では津別の皆さんにお会いできそうですね!宜しくお願いします!

●追伸
東日本選手権の結果、大会本部の正式発表が郵送されてきました。 すでに80km、60kmについては今村さんHPに掲載されています。 大会本部からの文書によれば競技中体調不良を起こした馬達も、獣医団、地元クラブの協力の下で一晩手当を受け、翌日には無事に各クラブに帰っていき、少しずつ快方に向かっているようです。

●馬方より
谷さん、お疲れ様でした。 「ネイティブチーム」の形が段々できはじめ、親子、家族で参加する形を作りつつある様ですね! 基本は楽しむ事ですよね〜。 6/26の鹿追は9人馬の参加です。 40キロ5人馬、60キロ3人馬、80キロ1人馬と多彩です。 久々の大人数です。その節は宜しくお願い致します。

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