津別ホーストレッキング研究会 

刷り込み手順の要約
Summary
2009/8 司馬 ドクター・ミラーTOP
Imprint Training of the newborn foalはAmazon.co.jpにあります。
Imprint Training of the newborn foalの目次は[ここ]にあります。
グランドワークの一部というかグランドワーク以前というか 『生れたての子馬を刷り込みにより人にとの接触に慣らせ、以後の調教・訓練をより容易にする』ということがあります。 刷り込みと聞くと、卵から孵化した直後の鳥が、最初に見た動くものを親(安心できるもの)として認識する、 というのを思い浮かべるでしょう。同様の現象は馬にもあてはまるようです。
この写真は津別ホーストレッキング研究会での刷り込みの様子です。出産に立会い、産まれた直後に刷り込みをすることによって人との関わりに慣れ後々の調教を容易にします。
以下、ドクター・ミラーの著作から抜粋。

トレーニングスケジュール
@ 出産直後。まさに最初の摺り込みをする時です。
1時間ほどかけて人に触れられることに対する違和感をなくす作業(7章)をする。
A 子馬が立ち上がってから2−3時間の間。
同じく人に触れられることに対する違和感を無くす作業です。(8章)と(9章) ある刺激(意図を持って子馬に働きかける)を与え、それ対して好ましい反応をするようにする。
B 子馬が立ち上がってしっかりした足取りで動き回るようになったら。
個体差はあるが12−24時間の間。 リードロープを付け固定する作業をするが、子馬が弱々しかったり、ふらついている場合は、しっかりするまで待つ。 ともあれ、この作業は時期が早ければ早いほど容易である。
C 誕生の翌日。前日行ったことを再度行い確実にする。
特にリードロープで引き馬とロープを固定すること。母馬と一緒に馬運車に乗せる。
D 生後3日目。
前日までに行ったことの復習。子馬はおとなしく引き馬されるようでなくてはならない。
E 生後1週間。(11章)
子馬に付けたリードロープを持ち母馬に騎乗し子馬を母馬の横を歩かせる。
F 生後8日目。今までの復習。(11章)
前日は母馬と一緒に歩かせたが、今日は速歩で付いて来させる。
G 生後9日目。今までの復習。
リードロープを持って人に引かれて歩かせ、停止と後退を教える。
H 生後10日目。今までの復習。
(12章)人に注目しながら静かに止まっていることを教える。
I 生後2週間。今までの復習。
リードロープで引き馬する。子馬にリードロープを付けて母馬に乗って子馬を引く。
(13章)にあるように子馬にリードロープを付け、そばでロープを振り回すなど
色々な動作をして刺激に慣らせる。

摺り込みのスケジュールはだいたい上記になりますが、むろんこれだけではその実際がわかりませんね。 摺り込みについて日本人によって書かれたものがあれば、あるいは翻訳があればいいのですが、なさそうです。 Imprint Trainingは英文ですが、説明文にはたくさんの写真が用意されていますのでわかりやすいと思います。

刷り込みのあるなしの違いについては
モンティーからの手紙をご覧ください。