『みんな空っぽね。』キャサリンが言った。
『2−3頭いて、中で行ったり来たりしていたら楽しいんじゃない?』
『そんなことを言ってたときもあったね。』私は言った。
『絵ハガキのようにね。』2人は顔を見合ってニヤッとした。
『本当のところがわかっていなかった。行ったり来たりを見て喜んでいた。』
『ほんとにね。わかっていなかった。』キャサリンが言った。
『あんなにアホだったなんて、考えられないね。』
『アホということじゃないわ。無知だったのよ。』キャサリンが訂正した。
『ずいぶん昔のことだ。』
『もうじき2年になるわ。』キャサリンがクスッと笑った。
彼女がワイングラスを持ち上げ私のグラスとでチャリンと鳴った。
『(わたしたちのやってきたことは) じょうできよ!』とキャサリンが言った。
|