標高1000m程の小淵沢の競技場はちょうど八重桜が満開でした。標高1470m程のコース最高点では山桜が咲いていました。土曜日は晴天のもと、5km〜20kmと30km、チームエンデュランス(TE)が行われました。
日曜日は冷たい雨が降りしきるなか、40km〜80kmの競技が行われました。
コースは標高差に加えて大変足下が悪く、ハードな大会となりました。
盛大な大会で、馬を見ているだけでも飽きませんでした。 小淵沢のコースは、最高地点まで登る30kmコース、標高1140m程の信玄棒道を利用した10kmコースを組み合わせて設定されています。組み合わせは下記のとおりです。 80km競技 1レグ30km+10km 2レグ30km+10km 60km競技 1レグ30km 2レグ30km 40kmTR 1レグ30km+10km 20kmTR 1レグ10km2周 30kmTE 1レグ10km3周 また、心拍制限が厳しく、下記のようになっています。 80km競技 途中・最終ともゴール後20分心拍56以下 60km競技 途中・最終ともゴール後20分心拍56以下 40kmTR ゴール後20分心拍56以下、56以上は走行時間加算、64以上失権 20kmTR ゴール後20分心拍56以下、56以上は走行時間加算、64以上失権 30kmTE 途中ゴール後20分心拍52以下・最終ゴール後15分心拍52以下 トレーニングライドについては馬体検査の減点を時間に換算して走行時間に加算してました。 各項目Aは加算なし、Bは5分加算、Cは10分加算(歩様検査のみBは10分加算、Cは20分加算)です。馬体検査の結果によってタイムオーバーの失権になる場合もありました。私が確認した範囲では40分加算されている人馬もいて、馬体検査によってタイムオーバー失権の人馬もいました。馬体検査については非常に整然と公正にわかりやすくおこなわれている印象を受けました。 各競技の結果は下記のホームページを参照してください。 http://www2.odn.ne.jp/ima/en/04yatsugatake.html http://www.horseman.jp/kobuchisawa.html http://www.yatsu.gr.jp/kbc/horse/index.htm ネイティブのHPの画像掲示板に少しですが画像もあります。 |
馬 | 騎乗者 | 出場競技 | タイム 1レグ |
タイム ゴール |
備考 |
勝太郎 | 谷 | 80km | 4:27 | 8:53:12 | 最終心拍48 歩様検査B その他A |
ナオミ | 小澤 | 60km | 8:53:12 | 最終心拍36 オールA | |
初 | 鈴木 | 60km | 1レグ心拍失権 | ||
海 | 鎌田 | 40km | 4:19:41 | +5 | |
ヤックル | 松野 | 40km | 4:19:41 | +10 |
勝太郎は初めての80挑戦でした。今までの完走履歴が40キロ2回だったので、当初60キロに出す予定でしたが、80キロと60キロのコースを比べると平坦な20キロの差なので、20キロ引いて走る覚悟で80に出場しました。冬の間にだいぶ大きくなったものの、まだ細いので不安はありましたが、予想以上の出来でした。しかし、経験不足と線の細さが馬体検査Bに現れていると思います。予想外だったのが2レグの落鉄。今まで田んぼのようなコースでも一度も落鉄したことがなかったのですが・・・イージーブーツは持っていってましたが、イージーブーツでは速度が上がらず、先も長いので、すぐにオフィシャルとクルーに連絡。落鉄後すぐ気がついたのと、車で上がってこれる舗装路のすぐ近くだったのが幸いでした。何よりも有り難かったのが装蹄師さんの早業でした。落鉄の発覚から再スタートまでなんと15分!迅速な対応をしてくださったオフィシャルの皆さん、関装蹄所の皆さんありがとうございました。
ナオミは冬場に太ったせいか年齢のせいか、大会前に球節が少し腫れぼったく心配しましたが、大会前後を通して、破行は全くなく、獣医検査もOKでした。小澤さんと話しあってゆっくりペースで行ったのも良好な馬体検査結果につながったと思います。それにしてもナオミの心拍の下がり、落ち着きっぷりは見事です。多くの大会とお産を経験している牝馬は強いですね。 初は体調バッチリでしたが、いくつかの原因が重なって失権させてしまいました。 その原因とは、*初が単独走行に不慣れだったこと。 *サツキに引きずられて60キロ全体がハイペースだったこと。 *コース設定上、いつも一緒のナオミと途中ですれ違い、さらにハイペースのためナオミと勝太郎に追いついて競技場まで一緒に戻ってきたが、60キロ競技は1レグ30キロコース1周、80キロ競技は1レグ30キロコース1周+10キロコース1周なので、競技場まで戻ってきて、ナオミ&勝太郎は10キロコースへ、初はナオミと別れて馬体検査へという状況になり、初は「みんなまってー!どうして私だけ〜」状態になり、落ち着きをなくし、心拍をあげてしまったこと。このような状況は初の豊富な経験のなかでも初めてだと思います。以上のことは、今考えれば予想できたことだったが、チームがそれを予想し対処できなかったことです。 初&鈴木さんは東日本で60キロに再挑戦です。今度はナオミとのチーム走行ですし体調はバッチリなのでいつもの活躍が期待できるでしょう。その頃には冬毛もしっかり抜けるだろうし。 5月末の軽井沢大会のエントリーは、60キロに初&鈴木さん、ナオミ&木本さん、海&鎌田さん。 40キロに勝太郎&谷、オリーブ&むなさんで参加予定です。40キロは29日(土)、 60キロは30日(日)です。応援&手伝い大歓迎! 追伸 小淵沢競技場のすぐ近くにいるラディッシュ君に会ってきました。元気そうでした。 着々と馬場馬に変身中・・・ |