2003/9/28
第4回全日本エンデュランス競技大会

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距離 エントリー数
出走
出走数 棄権
失権
完走数 完走率 トップ
タイム
平均
時速
100km 28 [5] (15) 5 23 [4] (14) 5 18 [4]  ( 9) 78% (64%) 6:21:39 15.72
60km 21 [2] (26) 4 17 [2] (24) 7 10 [2] (18) 59% (75%) 4:47:14 12.53
40km 16 [1] (25) 1 15 [1] (23) 4 11 [1] (22) 73% (96%) 2:51:47 13.97

65 [8] (66) 10 55 [7] (61) 16 39 [7] (49) 71% (80%)

[  ]は当研究会の数字。(  )は去年(第3回全日本大会)の数字。

馬方記
100キロは、キリ(2位)、ナナ(11位)、ハツ(12位)、ラディッシュ(13位)が完走致しました。 ナナ、ハツ、ラディッシュは初めての100キロ挑戦で完走でした。 そうして 60キロはナオミ(3位)、ハナコ(7位)も完走でした。 ハナコは浦河、鶴居とタイムオーバーでしたが、3回めに完走です。 ハナコ、おめでとう!! 40キロはサクラが迷走しながら堂々の完走でした。
100km競技の結果から見れば、1位のベドウインの独占状態でした。 昨年より30分も早いハイペースで2レグまで進んだ結果、 2レグ終了時に多くの失権(棄権)馬を出しました。 この辺は品種の違いもあるのでしょうネ。 2位のキリは馬の走りに任せた結果でした。
1位と2位のタイム差は20分以上ありますから、正に独壇場ですね。

Sanae記
地震でどうなることやら、と心配でしたが 無事に完走おめでとうございます。 ハナコ60キロ完走良かったですね〜! ラディッシュもやりましたね! 新たな100キロ完走馬が増えましたね。 これから「100キロは当たり前」に、なりつつありますね。
>Ryoさん:ハツとのコンビいかがでしたか?Ryoさんは「女仕事人」ですね。

RYO記
まずは、ハツありがとう。ナナよく頑張ったね。 のべ2週間この2頭と生活を共にしてきましたが、 この様な能力を内包した馬だったんだな、 と思うこともしばしばで、2頭の変化に目を見張るものがありました。

特にナナの変化には驚かされます。 以前は引き綱を持っていくと逃げたのに、 向こうから寄って来ることが何回もあり、 結構、いや、かなり厳しく乗ったのに(鞭ボッキリ)本当にびっくりしてます。 乗った時の従順さも向上し今後も継続した訓練が望まれるところですが・・。

ハツとの初めてのコンビでの100km。 いい伸長速歩のできる想像を超えた素晴らしい馬でした。 ハミ受けがこれまた素晴らしくて、ドサンコではこういう馬に初めて出会いました。
なので、スピードコントロールが非常に容易でした。 他の大型馬が駆歩で横を走るのに、同じ速度でのトップスピードの速歩はエネルギーの消耗を助けました。 ただし、ドサンコは皮ふが厚くて、毛が厚い。 特にハツは熱がこもりやすいタイプなので、レグ間とクルーエリア外でのレース中の馬体管理が課題でした。

事前にタテガミを刈り込みモヒカン状態にしましたが、 剃毛は放牧飼いでは可愛そうだろうということで取りやめ。 初期のエンデュランス講習会でアルコールを使って身体を冷やす、 という一文があったはずだと思い、5年ほど前の講習録をひっくり返すと、ありました! 購入した消毒用アルコールは500ml3本。 それを2倍に希釈し6本用意。 それを走行中に首に振りかけながら走りました。 (これは人間でも使われるアルコール清拭という看護の手技です。) そのせいか前回の釧路大会で見られたような馬体の熱感が少なく、馬もとても元気でした。

途中、疲れのせいか後肢を滑らせることが多く、跛行を心配しましたが、最後の馬体検査で、 出走前後ともに心拍48を取ることができ、心配だった歩様検査も無事クリアし、 無事にハツを帰すことができ、ほっとしました。 疲労が激しかったナナも無事検査をクリア。
この2頭の完走が何よりも嬉しかったです。

大変なこともありました。 3レグスタ−トの時は反抗され、 My Stableチームのエリアまで突っ込んでしまい、 恥かしい思いと切ない気持ち、そして迷惑もお掛けしましたが、 梅吉さんにひっぱってもらってスタートラインまで。 ハツが覚悟を決めたのか素直にスタート。我慢強さも見せてくれました。 今回は津別グループは全頭完走。 本当に嬉しいことです。

Sanaeさん・・・>Ryoさんは「女仕事人」ですね。
うーん、かっこいいですね。 女仕事人RYO、劇画のタイトルみたい(笑)。
こうすれば良かったと思うことはいくつかあるのですが、 全体的には満足してます。
最後ですが、クルーと選手の皆さん、本当にありがとうございます。

ぱぴるす
久しぶりのエンデュランス、100kmは格別でした。 ナナに乗ることになりましたが。 九州にいるということで、トレーニングは 私が考えて、そのメニューをRyoさんにお願いしてやってもらいました。 湿原エンデュランスでゆっかさんが60kmを走ってくれたのも、いいトレーニングだったと思います。 湿原エンデュランスの後、馬が痩せてしまい燕麦とフスマを食べさせるようにしましたが、ちょっと食べさせすぎたか? 張り気味に持っていったのは良かったのですが、ちょっと太めだったのが体力消耗の原因だったかもしれません。 7月に20km乗り、前日に10kmの試走しただけでの本番だったため、馬の気持ちをつかみきれるかが課題でしたが、 何とかなったと思います。

レースは1レグ目が2時間40分の目標に対して20分も早くゴールしてしまいました。調子よく前に出しすぎたのが原因。 おかげで2レグ目はまだしも、3レグ目ですっかり馬はバテてしまいました。 もう少しペースを考えて走りたかったのですが、経験不足でした。 その点はどさんこ牧場の本田さんたちの走り方が理想でしたね。 1レグ目は津別チームが30分早かったのですが、3レグ目でひっくり返されて逆に30分遅れ。 それまで5位を走っていたのでちょっと残念です。

チームで走ることの重要性も感じました。 ナナは初めのうちは自ら前に出て走っていましたが、2レグ目あたりから給水の後などの走り始めは、 ハツに引っ張ってもらっていました。 3レグ目のスタートはひどいもので、すっかり駄々をこねてしまい、ハツがいなかったら、 しばらく曳き馬で引っ張っていかなければならなかったと思います。 自分から前に行くようにすることが、今後の調教の課題だと思います。 今回はハツ、ラディッシュの3頭で走りましたが、全体のうちの7割はナナが先頭でしたから、 調教しだいでもっと積極性のある馬になると思います。とにかくワガママが出るととても大変な馬ですから。

クルーワークはさすがうめ吉さんですね。 まとめ方もうまかった。クルーをやったことのない私にとっては一度勉強しなければならない点だと思います。 それと、2レグ目の後のクーリングでクルーに怒鳴った件はこの場を借りてお詫びいたします。 ちょっと熱が入ってたもので。

ナナのベットチェックはやはり腸音が要チェックです。毎回走りこんでいくと小さくなるようで、今回もBでした。 腸のマッサージをするといいとかで、やろうとしましたがそれどころでなかったことが反省点です。 ナナはこの先、調教次第ではすばらしいエンデュランスホースになると思います。 心拍ではまず問題のない馬なので、性格のコントロールさえうまくいけば、 将来津別を背負ってたつ馬の一頭になると思います。

今回のエンデュランスでもっとも感じたことは、自分の走行に自信を持つこと。 ナナは3レグ目でかなりバテバテで、上りはほとんど曳き馬でした。 獣医にも気をつけて走るように言われてたけど、失権するなんてことは絶対に思わなかった。 失権するかな?と思うより、絶対完走するんだという意識が大事だと思います。 自分は絶対に無茶はしていない、その信念が完走につながるのではないでしょうか。

ラディッシュの完走は本当に良かった。 完走は無理だと思っていましたから(馬方さんごめんなさい) ラディッシュが3頭の中で先頭に出るとナナもハツもすごく走りずらそうでした。
Oさんには悪かったのですが、最後までついてきてもらうのが完走の絶対条件だと判断し、それをお願いしました。 Oさん自身もだいぶ足が辛そうでしたし。 そうなると、ハツはともかく、ラディッシュは絶対に完走させなければならないと、2レグ目途中で思うようになりました。 ナナもバテかけていたので、ラディッシュにはいいペースだったかもしれません。
ラディッシュも調教しだいで上位を争える馬になりますね(危うしマゼッタ?)

100kmを完走してゴールを切ったとき、自然と自ら声をあげて喜んでしまいました。 最後の歩様チェックでOKだったとき、審判員の皆さんが拍手をしてくれたのも感動的でした。 もっと痩せろーの一言はかなりキツかったですが(笑)。 100kmを完走するためには、60kmを走るよりも馬に対する知見と判断が要求されると思います。 未体験ゾーンの70kmあたりが人馬とも、いちばんキツかったですが、 その場面で何をすることが完走につながるのかを考えることが一番難しいですね。 改めてエンデュランスの奥深さを感じました。

今回のエンデュランスを機に、またしばらく津別の馬たちに関わることにしました。 今年はもう行けないかもしれませんが、来年は何回か訪れて、 そして試合にも出場して、馬たちの、そして乗る人のレベルアップに協力できればと思っています。 来年もまた100kmに出場して、鹿追の演習場の上から素敵な紅葉を見ることができれば幸いです。 今回のエンデュランス、本当に多くの人の助けを借りました。 この場を借りて、お礼を申し上げます。ありがとうございました。

Sami記
そろそろ・・・Shahzadaの報告をきちんとしないといけませんね。土日で 作りますので。
エンデュランスと呼ばれるものに出てきて、今回の全日本で実は 15回目。オーストラリア
の分も入れてですが。shahzadaの エレベーター分も入れると1089キロの完走距離。
しかし、まだまだ勉強する事がたくさんあり、経験も足りない と思ってます。でも、自分なりにエンデュランスの経験を 勉強の手段として、馬との楽しみ方を学んでいるように感じ ます。

shahzadaは"The ultimate test in horsemanship" と言われるように、そのコースを経験するだけで、本当に 今までとは別の世界を見る思いがしました。 馬術を含めた総合的な馬学。これは調教やトレーニングだけ では解決できない部分で、ここまでしないと本当に完走が難しい だろうと思えるほどの難コースだと思います。完走できなかった ということは、やはり自分に足りないものがあったと分かるし。 イントロはこの程度にします。 人馬転(あれは僕のミス)の傷も大分良くなったし、ダフーム も、ほとんど傷も無く、翌日元気いっぱいの速歩を見せてくれ てほっとしました。

>ぱぴるすさん
腸音の問題は、やはり食べさせる事が重要であると思います。 獣医チェック前に食べさせると、心拍が上がると言って食べ させない場合も有りますが、それで心拍がオーバーすると したら、ペースが速すぎるということになるのかもしれません。 食べさせて、歩かせて、腸の動きを良くすることは馬体の回復 にも良い影響があるのではと思います。

谷記
津別の皆さん、馬たち、お疲れ様でした。 津別も白滝も全頭完走はすごい!
津別はチーム賞おめでとうございます!

司馬記
100kmは失権&棄権がけっこうでましたね。 完走率は78%、・・・ん、そんな悪い数字じゃないですねぇ。 それに去年は14頭出走で9頭完走(完走率は64%)でした。 ですが、100kmより60kmの方が、 失権&棄権が多かったのが、あれっ?ですね。 60kmの完走率は59%、去年が75%ですから。 40kmの完走率は73%、去年は96%でした。 そんななか津別の人馬は全頭完走!よかったね! やはり、エンデュランスは完走することが第一ですね。 そんなことを改めて思い出させる大会だったよーな気がします。 みなさん、おめでとう。

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