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<エンデュランス競技とは>....by ぱぴるす

ぱぴるすの「エンデュランス競技コーナー」もどうぞ

先日(2001/9/2)出場したエンデュランス大会のことを紹介するため、新たに「エンデュランス競技」のコーナーを新設しました。 いきなり最初から先日の競技会の感想等を書いてもいいのですが、エンデュランスという競技そのものが国内ではまだ馴染みが薄いため、競技そのものの紹介からすることにしました。
感想に辿り着くまでもう少し時間がかかります。(一気に更新できないんです。すみません。)....by ぱぴるす

エンデュランス競技は、一口に言えば「馬のマラソン」競技です。騎兵用馬のテストや騎馬旅行から発展したものだと言われていますが、実際の競技としては馬場馬術や障害馬術よりも歴史は浅く、比較的新しい競技と言えます。

1日に走る距離はその競技によって様々ですが、1日80〜160kmを制限時間内で走ります。国際大会などは160kmを24時間かけて走ります。ただ設定された距離を一気に走り抜くのではなく、大体40kmごと位に区間を区切って走行します。

他の馬術競技と異なるのは、走行前のほか、区間ごと(大体40kmごと)と最終区間終了30分以内に、獣医による厳しい馬体検査が課せられていることです。馬体検査では、心拍数が毎分64以下(呼吸数毎分36呼吸以内、体温40度以下)であることのほか、歩様の検査、脱水症状の有無、怪我の有無などのチェックが行なわれます。いくら早く走っても、馬の心拍数が30分以内に下がらなかったり、は行をしていた場合には失権となってしまうのです。ですから、馬の体調とペースを考えながら冷静な判断による試合運びが大切となります。

エンデュランスに使用できる馬はウマ科の動物なら何でも良いとされており、極端な話シマウマ、ラバ、ロバでもよいということになりますが、現実的にはアラブ種が多く使われます。アラブ種は過酷な気候である砂漠の中で、長い歴史の中で淘汰されてきた歴史を持つとともに、馬自信のもつ冷静さ、従順さ、耐久性の高さを持ち合わせた種であり、これが、エンデュランスに適していることから競技に用いられています。

エンデュランス競技は、海外では数多くの大会が行なわれていましたが、日本ではここ数年注目を浴びてくるようになりました。競技会も北海道を中心に数多く開かれるようになり、2000年からは全日本の大会も行なわれています。2000年の全日本大会は第1回ということもあり、80kmと40kmでしたが、2001年の大会は100kmの選手権競技と60km、40kmの一般競技が行なわれる予定で、走行距離も少しずつ伸びてきています。

このような国内の流れに、日馬連でも馬場馬術、障害馬術のB級に加えてエンデュランス限定のB級資格を設けました。エンデュランスB級を取得するには、国内エンデュランスD級、C級を持っていること、講習会を受講していること、および40kmの競技を1回以上完走していることが条件となります。このときの完走とは、40km走行後の馬体検査でパスしていることを指していて、走行後の馬体検査で異常が認められて失権となった場合は勿論完走とはみなされません。

北海道は、その広大な大地がゆえに、エンデュランス競技会を行なったり、出場する馬のトレーニングをするには非常に適しています。2001年は鹿追(十勝)、浦河(日高)、鶴居(釧路)でローカル大会が行なわれ、10月には第2回の全日本が鹿追で行なわれます。私もふとしたきっかけから津別ホーストレッキング研究会の方々のお世話になり、鶴居の大会に初出場し、無事完走、B級ライダーの資格を取得することが出来ました。

このコーナーでは私が体験したエンデュランス競技に関することを順次紹介したいと考えています。

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